director's voice

岩沢睦子 ガラス 神奈川

Q1
岩沢睦子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品なさいますか?

A1
吹きガラスで作った生地に、サンドブラスト加工で絵柄を彫り込んだ作品、
kirieシリーズをメインに制作しています。

作る時、季節を感じられる作品作りを大切にしていますので、
秋~冬に目にする、日常の風景と同化するような柄を彫り込み、
その時期をより楽しめる様な作品、
椿・山葡萄・紅葉模様のグラス、街の一輪挿し・雪うさぎやオブジェ、お正月に使える作品等も出展します。

サンドブラストの作品は、彫り込みにより表面に凹凸が出ます。
手触りも楽しんで頂きたいので、是非手に取ってみて頂きたいです。

猫と月OK

Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
工房の中心、溶解窯です。
15年前独立した時に、先輩方に教わりながら手造りした窯です。
設計図を描いたり、コンクリートを流したりと初めての事で、上手く作れるか不安でした。

この窯は、1年のうち約11か月間、火を止めずガラスを溶かしてくれています。
所々修理して、窯のご機嫌も悪い日も有りますが、現在も元気に稼働してくれています。
窯があっての吹きガラスです、大切な大切な窯です。

窯OK

Q3
岩沢睦子さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
最初の種火は、今年100歳になった祖母の存在です。
幼い頃、日本画を描いていた祖母の家に遊びに行くのがとても楽しみでした。
チューブ絵具では無く、石の絵具を溶かして描くのがチョット背伸びした感じで嬉しかったです。
この経験が将来美術に進みたい!のきっかけになりました。

次の種火は修行先での日々です。
高校卒業後、ガラスの学校に入り、更に勉強として石川県の能登島ガラス工房へ修行に行きました。
10年間お世話になったのですが、指導して頂いた先輩方や友人、後輩たちとの出会いです。
作り続けていると、何度もくじけそうになる時も有りますが、
皆が頑張っているから自分も頑張ろうと思える大切な仲間との出会いです。

雪うさぎ

「極楽寺がらす工房」として、夫君彰一郎さんと共に出展くださったことのある睦子さん。
今回は「個展」を開催する気持ちで、まっすぐに工房からの風に取り組んでくださいました。

お二人ならではのお仕事とともに、睦子さんならではの作品が今回はたっぷり見せていただけそうですね。
紅葉、椿・・・とニッケ鎮守の杜にもある植物が描かれたガラス器も制作されているようです。

椿OK

岩沢睦子さんの出展場所は、手仕事の庭、花壇のほとり。
岩田圭音さん、滝沢都さんと並んだ3つのテントの中のひとつです。

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